中の人
Cubaseの最新バージョンが11月11日にリリースされました。
皆さんはアップデートしましたか?
私はCubase 10で止めてました。
理由:10.5でそこまで機能面変わらないと思ったから
ただ今回のメジャーアップデートでCubaseが更なる進化をしました。
目次
何が変わった?Cubase 11
Cubase 10.5と比べてCubaseは色々変更されました。その中でも、これはすごいと思ったものを紹介します。
進化した Frequency 2
ダイナミックEQが搭載された。
EQ自体ってそんなに変わらないと思いきやダイナミックEQが入るだけで変わります。
入力音の音量によってイコライザーのゲインが動的に変化し、 中心周波数・カットオフ周波数やバンド幅・Qは固定です。
ある帯域の音量が、スレショルド値を超えたときにのみイコライザーが動作し、その帯域をカットしたりブーストしたりします。
半音調整可能 キーエディター
設定で半音調整ができるようになった。
昔までは半音はオートメーションのピッチで数値をいじるしかありませんでした。ただ今は
赤枠のところがピッチベンドになっています。設定で上下の変動ができます。これが便利。
ノイズ修正ツール SpectraLayers One
不要な部分を削除することができる iZotopeの製品で言うと、RX8と同様な物が入りました。
といっても英語表記しかできないので使い方が難しいのと、今現在でも使用するにあたって
攻略本がないのが問題点です。
なお私は、iZotopeのRX8派です。
スライスができるようになった Sampler Track 2
10から登場したサンプルトラックが新しくなり、スライス機能が追加されました。
赤枠のSliceを押せば各鍵盤にスライスが反映されます。昔はこの画面はあってもスライスボタンがなく
スライスは自分でしなければいけなかったですが、11からはそこが進化しました。
見渡しやすくなった グローバルトラック
昔まではコードトラックがあってもいちいちプロジェクト画面に移動して、コードを見るというのが
音楽理論を分かっていない人あるあるです。
私もそうです。ただ、グローバルトラックが追加されたことによって、戻らなくて済むようになりました。
これだけでも非常に便利になりました。またそのスケールをアシスタントしてくれる機能も追加されたので
この曲だとCメジャースケール。設定をするとライブ編集・打ち込みでもそのスケールに自動で切り替えてくれるので、とても便利になりました。
その他 Cubase 進化した点
Pro版以外にArtistとElementsでも様々な進化がありました。そちらについてまとめました。
Cubase Artists/Elements の機能向上
VariAudio3がArtistに追加
歌ってみたに必須なピッチ補正のソフトです。前まではProしか手に入らないものでした
今回からはArtistから追加されるものとなりました。
VariAudio3のよいところは、ピッチ補正をしても音にそんな違和感がないところです。
1オクターブあげてもそこまで違和感がありません。自分が裏声出している感じに聞こえます。
またVariAudio3からはフォルマントも追加されたので、声を高くしたり低くしたりできます。
女性の声や男性の声によってフォルマントを変えるということもできます。とっても便利です!
サイドチェインの追加
サイドチェイン Artist/Elementsともに追加
ベースの「ポンピングエフェクト」を作るときやキックを目立たせたいとき、その他いろいろな効果を得たいときに多用するテクニックがサイドチェインです。
よくEDMなので使われる手法です。キックが鳴るときにベースがうねる感じを作ることができます。
Cubase 11 を使用してみた感想
中の人
私がCubase11を約2カ月使用してみた感想です。
グローバルトラックが如何せん優秀すぎる。
プロジェクト画面に戻らなくてもコードが見えるということで、便利さが増しました。
やはり曲を作る人でも音楽理論をそこまで身にせず、感性だけで作成するのもあります。
その時にコードエディターでコードを選んでいてもいざ、どのコードだっけ?と確認する時間が減るので
とても作曲に対して、無駄なコストが減りました。
次にキーエディターです。
半音調整するために、今までオートメーションで 半音下げるためには -4192オートメーションで下げるなどを行っていましたが、それがなくなったこと、それによって、シンセのピッチベンドとかも容易にしやすくなりました。
Cubase11 購入をしたら、結果的に作曲スピードが上がったので、切り替えてよかったと感じました。
皆さんも是非、Cubase11に切り替えてどうなるか試してみましょう。